田辺 しおり(Shiori Tanabe)

尺八演奏家。
16歳より父・田辺頌山に手ほどきを受け、18歳より藤原道山に師事。
東京藝術大学音楽学部邦楽科尺八専攻卒業。
同大学院音楽研究科修了。
都山流尺八師範。 (師範名:田辺恵山)
文化庁文化芸術による子供の育成事業尺八講師。
桐朋学園短期大学日本音楽尺八科非常勤講師。

作品はこちら

尺八を始めるきっかけ

高校2年生の時に同世代の女の子が尺八をやっていたことがきっかけで始めました。
父は尺八演奏家なので生まれた時から常に身近な存在でありましたが、尺八はおじいさんの吹く楽器と思っていたのでその彼女の存在が無ければ尺八を始めることはなかったかもしれません。

尺八の魅力

工夫次第で表現の可能性がどんどん広がるところ。

そもそも、『尺八』ってどういう楽器ですか?

尺八は中国で作られたと言われますが、その起源は紀元前二千年頃のエジプトや西アジアにまで遡ります。日本へは奈良時代に伝来したと言われますが、飛鳥時代に朝鮮から進物として贈呈されたと言われ聖徳太子も尺八を吹いたという記録もあるそうです。楽器の構造はとてもシンプルで、竹筒をくり抜き、表に4つ、裏に1つ指穴を開け、吹き口を斜めに切り落としてあるだけです。筒の中には漆が塗ってあります。
シンプルが故に最初は鳴らすこと自体も難しいと言われますが、工夫次第で様々な表現ができ、楽器の可能性は大きいと感じています。

演奏・作曲の時に「これを出そう」「ここは気をつけてみよう」などあれば教えてください。

固執した考えにならず、いつも変化を楽しめたらと思っています。
そのためにもある程度のゆとりを持ちたいと思っています。

自分の演奏の特徴はどんなところだと思いますか。

自分ではうまく客観視できませんが、どのジャンルを演奏する際も純粋に尺八が好きで、音楽を楽しんでいるのが伝われば嬉しいなと思います。

今やっていることを教えてください。

古典をはじめ、ポップス、ジャズ、アンビエント等様々なジャンルで自身の可能性を広げようとチャレンジしています。また、大学や自身の教室で指導活動もしています。

今後やっていきたいことはなんですか。

尺八の普及活動にとても興味があるので小さな規模からでもイベントを企画していきたいと思っています。楽器としての魅力はもちろん、尺八を通して学んだり感じることは日々を豊かにしてくれているように感じています。まずは「知ってもらって体感してもらう。」こういったきっかけ作りが出来たらと思ってます。

所属ユニット

箏・十七絃・尺八ユニットNADESHIKO J ENSEMBLE
https://www.nadeshikoj.jp

女性尺八アンサンブルユニット
Bamboo Flute Orchestra
https://www.sonymusic.co.jp/artist/bamboofluteorchestra/

尺八アンサンブルユニット
風雅竹韻
https://twitter.com/fugachikuin

Musilogueプロジェクト
Hizuru
https://www.musilogue.co.jp/home/discography/



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