第2章 日本画×江戸扇子コラボ

江戸川区所在・日本画家の園田美穂子さんは自らの技術をいかした新たな展開を希望されて、(株)マイスタープロモーションにご相談され、同社が展開している江戸川区名産品販売促進事業の中の江戸扇子の匠・松井宏さんの紹介を受けた。松井さん当社を交えた相談の結果園田さん得意としている可愛い兎をメインにした江戸川区らしい絵柄を園田さん描くこととなりその扇面を使って松井さんが手作りの江戸扇子を制作する運びとなり製作段階に入った。名称も「ほっこりうさぎシリーズ」とし5種類の手描き扇子を市場化する運びとなった。
この手描き扇子の運営は当社が行い、素材の扇面への手描き絵は園田さんが描き、それを松井さんが江戸扇子に仕立てるコラボを今般開始するに至った。新感覚の可愛い扇子として皆様のご愛顧を期待しています。

株式会社マイスタープロモーション 三村英夫

匠の紹介 − 1

園田美穂子(日本画家)

東京生まれ。日本画家・和の空間演出家
跡見学園女子大学 文学部美学美術史科卒業
師系 中村岳陵
新宿・小田急百貨店美術サロンで初個展。
以後、銀座・横浜などでも個展、グループ展多数開催。
2001年より国際水墨画展に10年連続入選。2010年日本橋の夜景を描いた「新橋回想」(二曲一双屏風)が東京都知事賞受賞。 2015年新浦安のオリエンタルホテル東京ベイにて個展開催。「日本画と 帯アート」との初コラボレーション。

日本画を始めたきっかけは・・・?

元々絵が好きで3歳の頃から絵を習っていました。高校生の頃、平山郁夫の個展でシルクロードシリーズに触れ日本画の素晴らしさに感動。私も大学で美術史を学びながら、いつか自分の心の奥から湧き出る想いを日本画で表現していけたらと願うようになりました。

日本画の魅力

日本画には、3つの魅力を感じます。
1つ目は、岩絵具の美しさです。特に天然の鉱物から作られる顔料は、日本画ならではの輝きがあります。
2つ目は、日本の四季の変化、季節を感じながら描くことです。
3つ目は、余白の魅力です。描かれていない部分に日本画独特の世界観が生まれます。

自身の日本画の特徴と鍛錬のやり方

日々季節感を何より大切にして楽しんでいます。
日本の四季、折々の花や自然の変化は何より美しく心を和ませてくれます。
それらを素材にした日々のスケッチは欠かせません。野に咲く小さな花や生き物に愛おしさを感じます。そこが製作の心の原点です。その他の演劇や美術に触れ刺激を受けながら自らの表現を日々模索しています。

今後の目標や展望

敬愛する画家は、江戸琳派の絵師 酒井抱一です。「花鳥十二カ月」の掛け軸を観た時の感動は今でも忘れることは出来ません。抱一が襖絵から暮らしに身近なものなど、様々なものに四季を感じる絵を描いた様に私も日本画の魅力を身近に感じて頂きたく、これから様々なジャンルの方とコラボレーションをして多くの方に優しく日本画の魅力をお伝え出きたらと思います。

ほっこりうさぎ扇子を初披露した
園田さんの個展にて(於:メイカセブン)

松井さんとのコラボについて

江戸扇子の第一人者でいらっしゃる松井宏さんに私の扇子絵を仕立てて頂き、大変光栄に思います。扇面の表と裏に絵を描き、扇子に仕上がった作品を見たとき、扇面の形ならではの美しい仕上がりとなりとても感動しました。お話ししていると新しいアイデアが浮かんだり、創作意欲が湧いてきます。松井さんに刺激を受けながら、これからも新たな扇子絵の表現に挑戦していきたく思っています。

(参考)園田さんの描かれた日本画

代表作「新橋回想」(二曲一双屏風)
2010年国際水墨画展受賞作品

「永代橋の夜桜」

匠の紹介 − 2

松井宏(江戸扇子職人)

現在、数名しか残っていないと言われている江戸扇子の職人の一人。
その中でも代表的な作り手である。
昭和22年 江戸川区に生まれる。
昭和33年 11歳より父のもとで扇子作りの手伝いを始める。
昭和44年 本格的修行に入る。
昭和57年 ホテル・デパート・各種イベント・江戸川区内地域まつり
      小中学校体験学習教室・海外の日本フェアに参加など行い江戸扇子の発展と普及に努めている。
平成16年 江戸川区無形文化財認定
平成26年 東京都優秀技能者(東京マイスター)認定
平成27年 「グラデーション扇子」が経産省The Wonder 500に認定
*グラデーション扇子は東京造形大・松本朋子さんと松井さんが共同で開発した左右非対称の形、扇面は色彩のグラデーションを配した斬新さを大評判。仰ぎやすさにも優れている。
松井さんの代表作の一つ。
東京都伝統工芸技術保存連合会理事(江戸川地区会員)
江戸川伝統工芸保存会会長

作品(江戸扇子)の特徴

日本ではいわゆる京扇子が主体で、京扇子は職人がぞれぞれの工程を分業で大量に製作する方式がとられている。一方、江戸時代に町人や侍文化を背景として生まれてきた江戸扇子は概して質素で粋な形を基礎としている。松井さんが製作している代表作の一つ「柿渋」等はその類である。素材は別にして全ての工程を一人の職人が行うのが江戸扇子の特徴である。

その他「手描き扇子」、美大生とのコラボで開発した斬新な感覚の扇子など江戸扇子に新たな形を与えて広げていく活動を大変積極的に展開されている。

柿渋

美大生とのコラボ作品は多数ありますが一部をご紹介します。

舞桜(あかね)

グラデーション扇子の一例
オリンピック公式扇子
グラデーション縹色
(裏面にオリンピックエンブレム)



園田さんとのコラボについて

絵師の方々はそれぞれに個性が豊かです。それらの表現方法は違いますが、ご自身の得意な画法で表現することこそ個性だと思っております。 園田さんの絵はうさぎさんの表情にも現れているように、優しさが溢れてまさにほっこりしていますよね。 扇骨を選ぶ際にも、ほっこり感をこわさないように注意して選んでおります。皆様に愛情を注ぐ「ほっこりうさぎ」シリーズの江戸扇子を優しさを分け合うように製作していきたいと考えております。

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