篠笛を始めるきっかけは？

近所に住んでいる親の友人の娘さん(私の師匠)が20代の頃、生徒を募集しているとのことで、11歳の頃に遊びに伺ったことがきっかけ。
見た目は一本の竹に見えるのに、そこから出てくる心地の良い音色に魅了されて始めました。

篠笛の魅力は？

篠笛は吹いている人の人柄がそのまま音に表れる気がします。人によって息や音色の表情がこんなにも違うのか??というくらい同じものはないです。どんな音が正解か模範解答があるわけではなく、自分の音を楽しむことができるのが魅力的だと思っています。

そもそも、「篠笛」って、どういう楽器ですか？

篠笛とは笛、竹笛、横笛とも呼ばれる日本の管楽器です。素材は、篠竹（女竹）から出来ています。起源は定かではなく、中国大陸から伝わって来たものを模倣して作られたのか、その以前から日本に竹を素材とした笛があったのか、確かな説はありません。篠笛は、祭り囃子、神楽囃子、獅子舞囃子、歌舞伎、長唄、民謡などに用いられます。中でも、お囃子等で使われる笛を「囃子物」「古典調」の篠笛といいます。この笛は、単一の規格を持っておらず、管の長さや指孔の数も一律では無く、その土地や用途によって異なります。一方、「唄物」の篠笛は、指孔が六〜七孔有り、音階は西洋音階（ドレミ調）となっている為、様々な西洋音階の楽器と合わせることが出来ます。記譜法は、現在は数字譜や西洋譜を用いますが、本来は譜面が無く、口伝で受け継がれています。

玉置さんが、篠笛を演奏したり、作曲したりする時に、「これを出そう！」とか「ここは気をつけてみよう」などあれば、教えてください。

ここはこうしよう！と考えながら吹くと、わざとらしく聴こえてしまう気がするので、本番では考えないようにしています。
本番で感情や情景に入り込んで演奏できるように、練習ではここはこういう気持ちで、こういう景色が広がっていて、ということを意識しています。

玉置さんは、自分の演奏の特徴は、どんなところだと思いますか？

聴いてくださる方々には優しくて柔らかいとよく言っていただくので、そうなのかなぁと思っています。
いつも意識しているのは、自分の篠笛の音で癒されたりリラックスできたり、元気が出てほしいと思っているのでそんな存在になれたらいいなぁと願っています。

今、やっていることを教えてください。レッスンや、ライブ活動など。

箏・十七絃・篠笛のユニットSAKURA J SOUNDS、玉置ひかりソロ(ギターやピアノと)、望月輝美輔名義で古典の活動(歌舞伎囃子)をしています。
日本の伝統を紡いでいくためには、本物の古典を知っていたいと思っているので歌舞伎囃子の望月流として日本舞踊の演奏などをしています。
そして、もっと広がってほしい、もっと身近に感じてほしいという気持ちからSAKURA J SNUNDSやソロ活動をしています。
ライブはもちろんのこと、レッスンをしたり、学校や老人ホームなどの施設へ出向いて演奏やレクチャーをしに行っています。
篠笛はどこで買ったらいいのかわからない方もいると思うので、私が使用している篠笛と全く同じモデルを笛師さんに作っていただき、オンラインショップで出しています。
篠笛を知ってほしい！楽しんでほしい！身近にあってほしい！という活動をしています。

今後やっていきたいことはなんですか？

篠笛を知ってほしい！楽しんでほしい！身近にあってほしい！
これに繋がる活動をどんどんやっていきたいです。

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