手塚作品を手描き友禅:染色で製作して最も苦労した点また工夫した点は何か?
誰もが知っている手塚さんのキャラクターを、違和感なく、友禅で表現する事です。友禅の技法は絵を描くのと違って、キャラクターの輪郭を糸目糊で防染して中に色を挿すので、細かい模様に合うような繊細な糸目を置く必要がありました。
糊を落とした後の仕上げは、最も神経を使い、面相筆で一筆ずつ顔の表情を描き上げました。
手塚作品を手描き友禅・染色で制作した草薙惠子さんの作品へのインタビューをご紹介致します。
誰もが知っている手塚さんのキャラクターを、違和感なく、友禅で表現する事です。友禅の技法は絵を描くのと違って、キャラクターの輪郭を糸目糊で防染して中に色を挿すので、細かい模様に合うような繊細な糸目を置く必要がありました。
糊を落とした後の仕上げは、最も神経を使い、面相筆で一筆ずつ顔の表情を描き上げました。
自分の子供時代と手塚作品がほぼ同時代で、家にはリボンの騎士や火の鳥などの本がありました。
最近は手にすることはなかったが、多くの漫画家の憧れの存在であり、社会性を漫画に込めた、パイオニア的存でした。
手描き友禅は、江戸時代から着物に施す染めの技法で、現代においては、一部を除いて無用の長物と化しています。
日本が世界に誇れる民族衣装の着物を染める技術を、絶やしたくないという熱い思いからこのプロジェクトに参加させて頂きました。
この小さなシルクリボン、タイの中に友禅の醍醐味を感じて、着物に無縁な若者にも友禅を身近に感じてほしいです。
昭和28年 江戸川区生まれ
昭和51年 大塚末子きもの学院友禅染色研究科卒業
昭和60年 日本染飾作家連盟珠工会展入選
平成5年 江戸川区伝統工芸会入会
平成6年 江戸川区伝統工芸展奨励賞受賞
平成12年 江戸川区伝統工芸展区長賞受賞
平成12年 江戸川区・鶴岡市文化交流作品展出品
平成18年 社団法人日本工芸会伝統工芸新作展初入選
平成18年 江戸川区伝統工芸展教育委員会賞
平成23年 社団法人日本工芸会東日本伝統工芸展入選
平成26年 江戸川区伝統工芸展教育委員会賞
平成26年 社団法人日本工芸会東日本伝統工芸展入選
平成28年 社団法人日本工芸会東日本伝統工芸展入選